結論:どれ買ってもいい。
だから迷う。という無限ループ。YAMAHAの場合だとコンセプトが明確でこれだけしかない○○が。などあるのだが、HONDAのスクーターは非常にバランスが良く「どれ買ってもいい」
これでは答えにならないので、今回は各スクーターの特徴と詳細を深堀していく。
- PCX
- LEAD
- DIO 110
- DIO 110 ベーシック
- 各商品のコンセプト
- 足つきの順番と体感
- 重量の順番
- 価格の順番
- LED/灯火類の順番
- ブレーキの順番
- 速度の順番
- フットボードとシートの順番
- シート下積載量の順番
- キーシステムの順番
- 燃費検証
の順番で紹介
各商品のコンセプト
まずは、特徴だけ触れておく
PCX
万能スクーター。一番売れるスクーター。欠点がほとんどない。
過去には「おまる」とも言われたPCX。販売が始まった2009年から2023年の今でも販売が続いているHONDAの看板商品。昨年度の一番売れた125ccもPCX。
LEAD
万能スクーター。欠点がほとんどない。しいて言うなら、給油の仕方が悪いのとフロアボードが狭いくらい。
DIO110
20万円台でキーレスがついている国内唯一のスクーター。低燃費。国内唯一の110cc
DIO110ベーシック
原付二種で一番安い。
YAMAHAの商品のコンセプトやSUZUKIの商品と違って、デザインが斬新だったり、決定的な弱点。もしくは、尖ったコンセプトがない。だから迷う。これがHONDAのバイク選びで迷ってしまう1つの理由だ。
最近出たDIO110・ベーシックは価格が極端に安いだけでかなり存在感はあるが、PCXとLEADは欠点がないということが特徴になってしまっている。
足つきの順番と体感
HONDAのスクーターは実は全て760mm台に仕上がっている。もちろん数字だけでは全てわからない。シートが横に広がっていたりすると思っていた足つきと違うこともあるが、全て足つきは良い。
LEAD
シート高:760mm
DIO110
シート高:760mm
DIO110ベーシック
シート高:760mm
PCX
シート高:764mm
足つきはどれも良好。PCXの足つきが悪いからDIO110はどうかな?と思ってもあまり体感の差はない。また、LEADとDIOの足つきの差もシート高も同じなのだが、体感も変化はほとんどない。
重量の順番
DIO110
重量:96kg
一番軽い原付二種だったのだがJOG125の方が軽い(YAMAHA)。だがその差は1kgだ。
DIOとJOGは間違いなくどちらを買おうか迷うことになる原付二種なので、記事と動画どちらも作成しているので気になる方はチェック。
DIO110ベーシック
重量:96kg
カタログ上はDIO110と同じになっている。3Dエンブレムやキーレスの違いがありつつも、どうやらスペック上は同じだが数百g違っても正直体感に差がない。
LEAD
重量:116kg
LEADとPCXはじりじり初代から比べると重量が増えてきた。LEADも最初は113kgだが今は116kgに。だが、これも特に欠点と感じる重さではない。
PCX
重量:133kg
プレミアスクーターと言われるだけあって装備が多彩なことに加えて、重量も他のスクーターと比べると数十キロ重たくなっている。例えばだが駐輪場でエンジンをかけずに転がせるのはLEADまで、PCXは押そうと思うと推せるが「軽い」とは言えない。
これは使い方の違いだが、配達員のスクーターのLEADとPCXの比較動画も作成した際に触れている通り、乗り降りが多い場合はLEADの方がやりやすい。
価格の順番
DIO110ベーシック
2023年衝撃が走った。
結論を言うと217,800円だ。
HONDAは高級路線のイメージが強かった。DIO110を除くスクーターでも全て30万円以上。SUZUKIの110cc。アドレス110も生産終了が発表され2023年DIOは消えるかもしれないと思ったが、まさかのラインナップが増えた。
当ブログの管理人トッサンも2023/6月の初旬に納車待ちだ。乗り出し価格も22万円でビビった。お得な買い方も紹介できればと思う。
DIO110
253,000円。
なぜこちらのDIOの方が高いのかというと、細かな差がある。一番大きな差はスマートキーシステムがついているかどうかだ。こちらは付いている。
LEAD
330,000円もしくは324,500円
なぜ、もしくは。なのかというとカラーによって違うからだ。SUZUKIとYAMAHAはカラーによって金額を変える販売方法はしていないみたいだがHONDAはカラーによって金額が違うので注意。
店頭で「お、これいいじゃん」と思ったカラーが6000円他のカラーより高いということもありえる。
PCX
363,000円
これはLEADと違いカラーは一律料金だ。PCXは毎日見る。これは正直断言していいくらい。バイクを見る生活環境にあれば絶対見る。そこでPCXのカラーバリエーションはなんと5色。一台のスクーターに5色のカラーバリエーションはかなり豊富。
PCXの購入はカラー選択でも迷わせてくれる。。
LED/灯火類の順番
PCX
リア/フロント共にLEDだ。ポジションライトもLED。メーターもシンメトリーで、非常に見やすい。使いやすさ、見やすさ、全て高水準で穴がない。最初に特徴で書いた通り、万能スクーターで欠点がないのだ。
LEAD
リア/フロント共にLEDだ。ポジションライトもLED。2023年以降のモデルはマットモデルも導入しさらに高級感が増してきた。アナログメーターのバックライトもLED、デジタルで表示されるODDなども夜間は白色で見えるので非常に見やすい。
DIO110
DIO110の20万円台のスクーターと30万円台のスクーターでは差があり、ここからはハロゲンランプを搭載している。メーターもLEADに似ているがスピードメーターの表示がLEADの方が大きく見やすい。
表示される数値も多くないので沢山の情報は見れない(例えばWトリップメーターなど)。最小限必要な情報を見れるように絞られている。
DIO110ベーシック
DIO110とメーター、灯火類は同じだ。
ブレーキの順番
PCX
PCXにはフロントのみABS。そして前後両輪の油圧式ディスクブレーキを搭載している。これは国内を見ても前後両輪の油圧式ディスクブレーキを搭載しているものは少ない。
トラクションコントロール・TCS/ABS/大径のディスクブレーキと他のHONDAのスクーターよりも機能が豊富。体感でも一番制動力が強かったのがHONDAの中ではPCXだ。
LEAD
ここからのモデルはドラムブレーキを採用。個人的には片方だけ握ると両輪ブレーキがかかるというこのシステムがいまだにしっくりこない。
フロントは油圧式ディスクブレーキ/リアはドラムブレーキを採用。個人的な体感だが幅広タイヤでTCS/ABS/前後油圧式ディスクブレーキのPCXとLEADでは制動力の差、安心感の差がある。
DIO110
LEADと同様のコンビブレーキを採用。フロントが油圧式ディスクブレーキでリアはドラムブレーキを採用。PCXとLEADは差があった気がしたが、DIOとLEADはPCXとLEADの差に比べるとそこまで大きくないと思えた。
DIO110ベーシック
DIO110と同じだ。
速度の順番
LEAD
とにかく速度が出る。最高出力は11馬力と見た目は10馬力もなさそうだが結構ある。大阪と奈良の間の暗峠でも登って行った。(一番日本で斜度がきついと言われている坂)
最高速もとにかく出るので、乗ってて楽しい。
PCX
90キロくらいから加速感が感じれず徐々に速度が上がっていった。LEADに比べて馬力も12.5とあるのだが最高速は100キロにも到達できなかった。電子制御によるものだろうが、よく言うと安全な安心感のある乗り物だ。
DIO110
最高で90キロしかでない。新潟で走ったときには傾斜がきつい道では40キロくらいしかでないときもあった。8.7馬力とPCXとLEADと比べると馬力はかなり低い。後ろに車がいると煽られるのが確定する時もあるため要注意。
DIO110ベーシック
これもDIO110と同じだ。
フットボードとシートの順番
PCX
PCXのフットボードは足元に荷物を置けないものの、優秀。長いフットボードのおかげで足を移動することができるし、長時間の乗車でも疲れない。
HONDAが提唱するきれいな姿勢で乗車することを心掛けてからは本当にロングツーリングでも疲れることが少なくなった。ロングツーリングでもシートも痛くなりずらく、個人的には腰、お尻にも疲労がこなかった。
LEAD
PCXと比べるとやや肉薄なシート。PCXが肉厚なシートで安定しているだけでLEADが悪いわけでもない。だが、LEAD唯一の欠点ともいえるのが別動画でも解説している通り足元の狭さ。ハンドルとの距離感でフレームの形状の問題上どうしても高身長の人は窮屈になる。
これはYAMAHAから出ているシグナスもそうだが、一度跨ってハンドルを曲げてみるとよくわかる。
DIO110
DIO110もPCXと比べると肉薄。LEADと比べてもちょっと安物っぽさが否めない。また、ロングツーリングしていて一番最初につかれるのがこのDIO110といっても過言ではないだろう。
実際PCXでは疲れることはほとんどなく、LEADも疲れなかったが、DIOは普通にお尻が痛い。20-30キロ走るとお尻が痛くなって休憩をはさんでいた。
また、足元も狭くLEADと同じ欠点を持っている。ハンドルとシートの距離が短いので膝にハンドルが当たりやすい。
DIO110ベーシック
DIO110と同じ。
シート下積載量の順番
LEAD
シート下積載は37Lとかなり大きい。1位に君臨するのはYAMAHAのアクシスzだ。このアクシスzとLEADも迷うところなので比較動画を作っている。
LEADとPCXを比べたときも、PCXの方がシートは優秀で長距離走っても疲れずらいがLEADの方が荷物が入るためこれも迷う点。
PCX
シート下積載:28Lと小さくない。競合のNMAXと比べるとPCXに軍配が上がり、バーグマンストリート125EXと比べてもシート下積載はこっちの方が大きい。プレミアスクーターの中の争いでも1位だ。
DIO110
シート下積載:18Lだ。これは原付二種で一番低い。フロアボードも先ほどまとめた通り小さい。よって荷物が一番乗らない。DIO110はリアキャリアが標準装備となっており、トップケースをつける前提のような設計になっている。
荷物は入らない、シートは薄い。街乗り、近場で走ることを前提で作られているのがうかがえる。
DIO110ベーシック
自分が納車待ちしているベーシックモデルも小さいのでトップケースの装着は必須だと思っている。SHADのトップケースをRスペースプレートをかませて取り付ける予定なので、カスタムやレストア専門チャンネルを併設したのでそちらでアップロード予定だ。
よければチャンネル登録お願いします。
キーシステムの順番
PCX
キーレス:アリ。
LEAD
キーレス:アリ。
DIO110
キーレス:アリ。
DIO110ベーシック
キーレス:なし。
燃費検証
DIO110
MTならカブ。ATならDIOといってもいいほどの燃費の良さ。最高燃費は1Lで60km以上走行する。
DIO110・ベーシック
DIO110と同じ。
PCX
なぜLEADよりも良いかというとLEADは乗ってて面白いのでアクセルを開けすぎだからである。同一の条件で検証すると不明だが、PCXも最高燃費60km/Lに到達した。平均では45-50km/Lに落ち着く。過去のモデルJF28・JF56・JF81・JK05と長いがJF28を除く全てに乗車したが全て燃費は40km/Lを下回ることはなかった。
LEAD
一度1Lで38kmしか走らかった。燃費が悪いように聞こえるが速度の出しすぎかもしれない。街乗りだと43-45km/Lで走行した。どうしても1Lで50kmの走行ができなかった機種。
まとめ
PCX、LEADは万能で欠点が少ないと書いた通り沢山の項目を比較したが弱点が少ない。一方DIO110は安いだけあり他の2台と比べて少し安っぽい所もある。
それでも50ccのダンクよりも安く、ジョルノに1万円上乗せすれば変えてしまうDIO110・ベーシックの価格破壊は魅力的だ。
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