KYMCOの現行販売原付二種の特徴は?どんなバイク?買うべき?

KYMCO

結論:都会の人以外は無縁だが個性派ぞろい

今回は国産以外で有名どころのスクーターだと台湾。KYMCOをご紹介。あまり人気がないことは承知の上だが原付二種専門チャンネルとしてピックアップしていく。

  1. レーシングS125
  2. X-town125
  3. ターセリー125
  4. GP125i

まずは各商品の特徴と以下の項目についてまとめていく

  1. 各商品のコンセプトと特徴
  2. 足つきの順番と体感
  3. 重量の順番
  4. 価格の順番
  5. LED/灯火類の順番
  6. ブレーキの順番
  7. 速度の順番
  8. フットボードとシートの順番
  9. 燃費検証

新作ではなく以前のモデルに乗車していることがほとんどなので情報が古い場合がある。

各商品のコンセプト

レーシングS125

某台湾のバイク紹介Youtubeチャンネルでレビュー動画で100万回を超えている数少ないスクーター。日本のYoutubeで100万回も再生されるバイクレビューなんてない。

どれだけ台湾でスクーターが支持されており、人気なのか数字を見ると一目瞭然だ。

コンセプト:スポーツスクーター

日本だとシグナスxが人気なように、台湾でもスポーツスクーターのレーシングs125が人気。

X-town125

KYMCO 公式サイトから引用

Downtown125iの後継と言ってもいいスクーター。日本で走っているのをまだ見たことがない。特徴は前から見ると125ccと思う人はいない。これが最大の特徴でビクスクと言っていいだろう。

コンセプト:300,250ccと共通ボディの大型スクーター

ターセリー125

欧州志向の強いスクーター。欧州の路面上ホイールが大きいスクーターが好まれる。フロント16インチとリア14インチ。豆知識だがHONDAのDIO(フロント14インチのハイホイール)は欧州では、VISIONとして売り出されている。

コンセプト:消費者目線のオールインワンスクーター。

GP125i

*画像は最新のコンビブレーキの物ではありません

速い。以上。嘘です。125ccの中でいまだに検証動画で一番速い125ccです。とにかく速い。22万円の大人のおもちゃ。

コンセプト:台湾の爆速下駄スクーター。

足つきの順番と体感

GP125i以外はシート高は一律790mm。高すぎる。中でもターセリーとX-town(前代のDowntown125を参考に)は足つきがかなり悪い印象。

GP125i

シート高:745mmで足つきは抜群。

レーシングS125

KYMCOのお店は少ない。さらにレーシングS125を試乗して購入できる店はもっと少ないが、簡単にレーシングS125の乗り心地を試せる似た方法がある。グレーだがYAMAHAのお店に行ってシグナスグリファスに乗ってみてください。シグナスはシート高が775mmなので、これに15mm高い。

レーシングS125とハンドルとの距離感やシートの質感はスポーツスクーターだけあってかなり近い。

邪道だがどうしてても購入する前にまたがってみたい場合は、シグナスに乗って厳しそうならあきらめるのもアリ。

X-town125

KYMCO 公式サイトから引用

Downtown125の後継と言ってもいいのだが、フロアボードがフラットフロアになっているので最近更新したG-dink250iに似ている乗り味かもしれない。かもしれないというのは、乗ったことがないのであくまで考察である。

だが、Downtown125iはシート高が810mmもあったのでG-dink250iの動画が参考になると思う。国内で走ってる人はおろか、オーナーの声がほとんどないので購入の検討がとにかく難しい。

ターセリー125

VISION(DIO110)のシート高が760mmに対して790mmのシート高だ。だがトレール量が少なく、公式サイトにも書いている通りライディングポジションは背筋が伸びるようになっている。

僕は身長182cmで股下約80cm前後だがそれでも踵がちょっと浮いていた。高級感のある硬めのレッドシートが結構幅広で足つきを悪くしていたと思う。

重量の順番

GP125i

重量:110kgだ。駐輪場でも軽々動かせるのはこのGP125iくらい。

レーシングS125

重量:127kgだ。シグナスグリファスを引き合いに出すのもあれだが…シグナスグリファスは125kgで本当に重量も近い。

ターセリー125

重量:130kgだ。この見た目のスクーターだがPCXより3kg軽いだけだ。最初に記載した通り「オールインワン」なのでナックルガードやウインドシールド、国内ではありえないがリアボックスもついているので、この重量になっている。

X-town125

KYMCO 公式サイトから引用

重量:179kgだ。目を疑うような重量だがこれで125㏄。250ccと共通ボディなのでこの重たさ。Downtown125i(164kg)で一度UberEatsの配達をしたことがあるが、笑うくらい重たかったのですぐやめた。

価格の順番

GP125i

価格:224,950円

以前は20万円前後だったのにいつの間にか値上げで22万円になった。値上げに伴って変更した一番大きな点は「CBS」コンビブレーキだ。正直値上げの際には他の点も改善してもよかったと思う。コンビブレーキの追加で2万円の値上げは高く思える。

ターセリー125 

価格:349,800円

ウインドシールドとナックルガード、リアボックスがついているのでこの価格。スクーターで一つ一つ購入してつけると結構な金額だし、工賃、時間もかかる。

そう考えると高いようには思えないし、面白い発想のスクーター。

レーシングS125

価格:363,000円

プレミアスクーターといえる価格で高価。だが、国内のスポーツスクーターも最近は高騰している。

X-town125

KYMCO 公式サイトから引用

価格:479,600円

約50万のプレミアスクーターを超える超プレミアスクーター。トリシティが49万5000円なので3輪の価格にかなり近い。また、ダウンタウン125iを持っていた時の経験談だがベルト1つにしてもかなり高価。国内スクーターのベルトは3000-4000円あれば購入できるが、1万円くらいした。

金持ちしか持てないと言っていい125cc。

LED/灯火類の順番

X-town125

KYMCO 公式サイトから引用

G-dink250iやDowntown125iとも同じではないため、断言はできないが乗車したどちらも明るかった。メーターも非常にカッコイイ。タコメーター、スピードメーターがアナログで他はデジタルでForzaなどのような250ccスクーターを彷彿させる。KYMCOの高級スクーターモデルで見ずらいということはないが、これ以外のスクーターは欠点をどこかに抱えている。

レーシングS125

ウインカーの公式カタログ数値:Hi Power LEDと書いている。メーターもLEDでカッコイイ。リア/フロント、ポジションライトもLEDだが、忘れてはいけないのがシグナスグリファスと同じでメーターが見ずらくて仕方ない。

重量、足つき、価格も似ているがメーターの見えづらさまで真似する必要はない。笑ってしまった。

ターセリー125

フロント/リアともにLEDだ。スクーターなのに狐みたいでカッコイイのだが、見えずらい。というのも光量が少ない気がして、どちらかというデザイン重視。

GP125i

ハロゲンランプ搭載モデル。だがリアのデザインはかっこいい。メーターにはタコメーターがついていて走っているとかなり面白いので、やはり大人のおもちゃと言える。

ブレーキの順番

ターセリー125

前後油圧式ディスクブレーキ。一番コスパが良いように思えるKYMCOのスクーター。なぜなら標準で前後ABSがついているからだ。国内で販売されているモデルで現行販売だとターセリーしかABSがついていない。

足回りの項目がないのでここで少し触れておくと、国内110ccのような乗り心地に近いが足回りは柔らかく流石石畳を走る欧州向けだと思えた。

レーシングS125

前後油圧式ディスクブレーキ。現行カタログにはコンビブレーキやABSの記載はない。僕が乗ったものも最新ではないのでABSは付いていなかった。シグナスグリファスもABSは国内モデルは付いていないが、なぜそこまで一緒なのか。

国内で新型の125ccはコンビブレーキかABSのどちらかを装着しないといけないが、公式サイトに記載がないので次回以降は装着されることが予想される。

X-town125

KYMCO 公式サイトから引用

前後油圧式ディスクブレーキ。なんと47万円の車体でABSなし。ちょっとびっくり。KYMCOの大型排気量のビクスクと同じディスクブレーキのサイズ感なので安心感はあり、制動力は安心。だが、ABSがない。

GP125i

フロントは油圧式ディスクブレーキでリアはドラムブレーキを採用。コンビブレーキ。KYMCOスクーターで唯一制動力が物足りなく感じたスクーター。雨の日は晴れの日に比べて、摩擦が落ちるため制動距離が伸びるのだが、晴れの日でもそんな感じだった。

速度の順番

GP125i

とにかく速い。動画を参考にしていただきたい。ロングストロークエンジンに2バルブ、最大トルク発生回転数も5500rpmと他モデルと比べても低い。

とにかく速さ。国内だと60キロまでの加速を楽しむのに適している。

レーシングS125

速いのだが、真骨頂はバンク角。コーナリングがとにかく面白いバイク。シグナスグリファスは直線で速度を出すのが面白いのだが、レーシングS125はコーナリングがとにかく楽しい。

峠で走行したのだが、あまりのバンク角に驚いた。今まで乗車したスクーターの中で一番バンク角があると思う。レンタル走行して楽しむのもアリだと思う。

ターセリー125

X-townは測定したことがないため不明だが、ターセリーとX-town(Downtown125i)は他の2機種に比べて加速は遅い。とくにターセリーは重量が重たい割には、スクエアエンジンに近く4バルブを搭載。低回転時のトロトロ発進間が否めない。標準装備が豪華なので速さは求めない人向け。

X-town125

Downtown125iの時のレビューになってしまうが、重たい。とにかく発進時は亀。高回転での走行も視野に入れられているため特に低速が特別速いわけでもなく、ロングツーリングやゆったり長距離走行に向いている。

フットボードとシートの順番

X-town125

KYMCO 公式サイトから引用

油圧ダンパー採用のシート下にシガーソケットもシート内で使えるLEDライトもついており、シート下は125ccと思えないほど豪華。

だが、ダウンタウン125iはこの油圧ダンバーのせいでシートが開錠しなくなったという過去を持っており、中に入れているものを取り出せないまま売却した。(笑)

ターセリー125

ターセリーのごり押し動画、記事みたいになっているが装備は豪華。まずは、シートのワインレッドみたいなカラーがオシャレ。シートは個人的にはやや硬すぎたので長距離には向かない。

インナーポケットにUSB充電。さらにはシート下にもUSB充電がある。シート下なので雨に濡れることなく、スマホ以外の大きいものでも充電できる。

だが、足置きは国内110ccと形状が同じで足は延ばせず窮屈なのが難点だ。

レーシングS125

シートはやや硬めでターセリー125の方が硬かった。レーシングというだけあって街乗りだと足が延ばせず窮屈な乗車ポジションだった。

この見た目だが、シート下を開けるとシート下積載スペースは結構大きい。そこまでシグナスに似ている。

GP125i

決定的な弱点を書くが、振動。心地の良い単気筒の振動とかではなく、車体全体が揺れる。キムコのスクーターはこれが良く起きる。G-dink250iをレビューした時も、振動がどこから来ているのかよくわからないが振動が激しすぎた。

ハンドルも細かな振動があるが、足置きはやや広め。だが、シート下はあまり収納スペースはない。

まとめ

比較しているとターセリーがやはり魅力的に思えた。一見高そうだが、すでにオプション装備は全てつけてこの価格と思うと高くない。

だが、最後に注意点としては燃費は全部悪い。1Lで40km走ったことが全機種ないので要注意。

 

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