YAMAHA 電動バイクE01 原付二種で一番速くて経済的。一般販売はまだなし。

YAMAHA

結論:YAMAHAの技術の結集。本気の電動バイク

良くも悪くも以前一度電動バイクを乗車していてよかった。というのも、XEAM niu125を一度乗車したが、はっきりいうと電動バイクというより家電。

ここではYAMAHA E01を実際に乗車してみて思ったことを書くのだが、バイクとしての完成度が高い。

やはり熾烈な国内2輪産業を生き残ってきただけはある。電動バイクを初乗車時はあまりの家電感により、バイクとしての面白さがかけておりなかなかおすすめするのは難しかった。

このE01はかなり高額になることが予想されるが、まさに電動バイクにYAMAHA技術者のノウハウが詰め込まれていた。

  1. 125ccのクラスを超えたトルク
    1. 30Nm
    2. Nmaxより本当に速く感じる
  2. 158kgと思わせない取り回し
    1. マスの集中
    2. リアショックアブソーバーの位置に驚いた
  3. フレーム
    1. バックボーン
    2. 懸架方式
  4. モード
    1. PWD
    2. STD
    3. ECO
  5. 回生ブレーキ
  6. TCSコントロール
  7. リバース(バックR)
  8. スマートキー
  9. フロントトランク(グローブボックス)
  10. 欠点
    1. 航続距離
    2. 充電時間
  11. まとめ
  1. 125ccのクラスを超えたトルク
    1. 30Nm
    2. Nmaxより本当に速く感じる
  2. 158kgと思わせない取り回し
    1. マスの集中
    2. リアショックアブソーバーの位置に驚いた
  3. フレーム
    1. バックボーン
    2. 懸架方式
  4. モード
    1. PWD
    2. STD
    3. ECO
  5. 回生ブレーキ
  6. TCSコントロール
  7. リバース(バックR)
  8. スマートキー
  9. フロントトランク(グローブボックス)
  10. 欠点
    1. 航続距離
    2. 充電時間
  11. まとめ
トッサンです。普通二輪以下専門チャンネルもOPENしました。原付二種はこちら

125ccのクラスを超えたトルク

まず走り始めて驚いたのはその静粛性だが、それ以上に一番驚いたのは間違いなく「トルク」だ。トルクフルだ。あのバイクは速い。など色々揶揄されるのだが、電動バイクではよくリニア感という単語が用いられる。

電動バイクに乗車したことがない方は正直まだピンとこないだろう。それもそのはず、僕ものるまでは全くピンと来なかった。

このリニア感のあるトルクがまさに125cc超え。

30Nm

最大トルクは発進~1,950r/minの低回転域で30N・mを絞り出し..とYAMAHA公式サイトに記載されているが、やはりガソリンで動いているスクーターでここまでの低回転で30Nmも発生させることはできない。

電動バイクにはガソリンエンジンのバイクと違いクラッチもなく、簡単な構造なためこれが実現できた。

だが、ただ単に速いだけでは正直「家電」みたいになる。

Nmaxより本当に速く感じる

公式サイトに記載されているのはSTDモードでNMAXと同等。PWDモードでそれ以上のパワーを発揮する。

正直STDモードでもNMAXよりも速い気がした。独特な加速音。近い乗り物だとEV自動車の発進音に似ている。

PWDモードは本当に合流がかなりスムーズで、80km/h以下で流れているような道であればどこでも容易に合流できる。

158kgと思わせない取り回し

感動したのは何も速さだけではない。158kgというと原付二種の中だとヘビー級。どころか、同社が出している3輪のトリシティとほぼ変わらない。

これを感じさせないような作り込み。そして、重たさを本当に感じなかった。

マスの集中

この電動バイクは極端にバッテリーが重たい。話を聞くと30kg以上もありガソリンエンジンよりも重たい。それを包み込むように採用したのがバックボーンフレーム。

リアショックアブソーバーの位置に驚いた

原付二種でこんな位置にリアショックアブソーバーがある機種は見たことがない。相当真ん中に寄っている。

かなりショックアブソーバーも短くまさに短いショックアブソーバーの利点を享受していた。

ショックアブソーバーが短い利点

バネレートが高く自由長の短いスプリングを使って最低地上高を低くし、走行も安定していた。

だが、その一方電動バイクとは思えない足回りの硬さはちょっと驚いた笑。

フレーム

さきほども記載したとおりフレームには力をいれたようだ。

バックボーン

YAMAHAの公式サイトにはバックボーンで包んでいるバッテリーを以下のように記載している。

ヤマハが長年培った鋳造技術と加工技術の融合により、大容量かつコンパクトで軽量なバッテリーに仕上がっています。当社125ccスクーター「NMAX」の車体サイズに納めつつ、同等の足付き性を確保しました。

重箱の隅をつつくようなことを書くが、NMAXのガソリンエンジンよりも重たいので軽量とは。そもそも重たいとどれくらい重たいのか気になってしまった。

懸架方式

アルミダイキャスト製リアアームを採用。このスクーターは原付二種。いや、スクーターには殆ど見られない懸架方式。スイングアームを採用。

簡単に言うとMTバイクとかについているあれだ。PCXもユニットスイング式を採用している。

リアタイヤの大きさ:130/70-13 | スイングアーム
安定性と心地よいコーナーリング。動画では思わずカットしたが、コーナーリングが本当に125ccとは思えない。路面追従性が非常に良いのでスクーターっぽくない。(いい意味で)

モード

3モードの選択ができる。PCXといいHONDAといい、YAMAHAといい3モードが好きだなぁと思ってる。

PWD

モーターのパワーを最大限に発揮するモード。登坂や、追い越し加速などに適しています。

タンデムを良くする人はパワーを気にする人も多いだろう。だが、このモードを使えば問題ない。平坦でフルスロットルで加速したら、体重60kgしかない僕は体がゆらっとした。

STD

一般路を走行するときに最適。30km/h~80km/hの常用域では当社125ccスクーター「NMAX」同等の動力性能があります。

確かにNMAXっぽいというか、加速の速い原付二種という加速だ。正直普通に道を走っていたらECOかSTDだけで良い。と動画で話したがまさにそのとおりでカタログにもそう書いていた。

ECO

長距離走行に最適。バッテリーの消費を抑え、最高速約60km/hに制限したモードです。

どこまで節約できるのか未知数。だが104kmの航続距離だが実際自分が走行したときは111km走行できた。

ECOモードを半分以上使用し、それ以外はPWDとSTDだ。

回生ブレーキ

この回生ブレーキが個人的には、悪く言うと電動バイクのおもちゃっぽさを除いてくれた最大点な気がした。

エンジンブレーキがなく、クラッチもない電動バイクはどうしても減速するとなんか家電というかおもちゃっぽい感じがする。

後輪の回転力をモーターの抵抗として利用することで減速効果を生み出す回生ブレーキ

このようにYAMAHAの公式サイトには記載されているが、こんなんいらんやろ。と思う方もいると思う

だが、実際この回生ブレーキがない電動バイクとある電動バイクを比較して乗って欲しい。一気にモーターバイク。バイク。に乗っている感覚にグッと近づいたと思う。

TCSコントロール

この150kg以上もある重たい原付二種をこかすとまぁ面倒。NMAXやPCXに代表される最新の原付二種はTCSが搭載されている。

さらには欧州で展開されているXMAX125やFORZA125といった各社の欧州向けモデルにも導入。高価な125ccは最近どれもついているイメージだが、E01は導入されていた。

動画内ではカットしたかもしれないが、一度後輪が空転。だがTCSのおかげでなんとかなった。笑

欧州では路面のギャップが広い道が多く積極的に導入されているイメージだが、国内でも環境によっては必要な場合もある。実際レンタル時でも助けられた。

リバース(バックR)

150kgの重たいスクーターだが、そこまで重たく感じない。だが、といっても150kg以上ある。

こんなものを法人や個人事業で導入し女性の方に「はい、どうぞ」と言われても重たすぎる。

だが、このモーターを逆回転させてバッグできる機能のおかげで1km/hずつ後進していく。たしかにトロトロしているように感じたが、速すぎると危険なのでちょうどいい感じ。

特に自身が神戸に住んでいるのだが坂がありえないくらい多いこういった地域での駐輪は非常に重宝できる。150kg以上の重たいスクーターを後ろ向き駐輪すると超疲れる。

でも大丈夫。リバース機能でラクラク。2023年になると125ccでさえリバース機能がつくようになったのか…と思うと関心。

スマートキー

このスマートキーはXMAXやNMAX125(新型)などと同じ仕様。YAMAHAのキーレスはどれも同じ仕様なのでこれは欧州に行っても同じでXMAX125もそうだった。

一貫しているので使いやすい。

フロントトランク(グローブボックス)

フロントトランクと公式サイトに記載されているポケットが2箇所ある。片方はシガーソケット12Wが搭載されている。

これって充電したら航続距離に影響するのか怖かったので使用できなかった笑。ガソリンエンジンだと普通にしてたんだけど…

フロントトランクと記載されているが0.5kgしか片方入らないのでペットボトル500mlは理屈で言うとはいらない。

動画では水540mlを入れたが、厳密に言うと重量オーバー。500mlのペットボトルは入る形状をしているしスマホも収納可能。

欠点

これから世界各国の会社で争いが確定している項目だ。航続距離と充電時間。

個人的にはどちらかを伸ばせば本当良いものができそうだと思った。

航続距離

メーカーの発表では104kmの走行が可能だが、実際はそれ以上走ってくれることが多い。100%のバッテリー表示がメーターにはある。

1% = 1kmのような感覚だった。実際大阪でレンタルし環状線で渋滞にハマったが110kmは走れた。

だが、満充電で110km走れるが14時間満充電まで家庭用のコンセントだとかかる。

ロングツーリングは不可能だろうし、片道50kmくらいでもアウト。どんどんバッテリーが減っていくのが精神的に怖い。

0%になったら文字通り THE END。ガソリンエンジンだとガソリンを入れたらなんとかなるが、電動バイクはそうはいかない。

本当に道端にただの鉄くずをおいておく始末になる。

充電時間

満充電14時間はやはり長い。e-vinoによると1km走るのは1円もかからない。大変経済的なのだが、毎日配達する人は?毎日バイクを使用する人は?充電を一日でも忘れたらアウトだ。

充電時間が短縮される、もしくは1充電での航続距離が200kmなどになればもっと電動バイクの使用用途の幅が広がると思う。

そして、その技術競争が各会社のトップ技術集団で熾烈化。今後は電動バイクの覇権はどこがとるのか楽しみだ。

まとめ

実際にレンタルで乗れる場合

  1. 路面追従性
  2. トルク
  3. 駐輪後の扱いやすさ

ここに注目して乗っていただくのが良いと思う。

なぜなら、他のバイクと比較しても際立っている部分が多く、乗って面白い。これが新しい電動バイクか。と感動できると思うからだ。
とくにPWDモードでの加速は125ccと思えない。

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