【結論】時代に合ったビクスク。第二世代のスポーツビクスク
自分の持っているビクスクが「ジェンマ」なのだがビクスクが日本で流行った2000-2010年ごろのバイク。全長が長くて、快適に走行できる。スピーカーを取り付けるようなビクスクもあったのだが、これを第一世代とするなら、このXMAXは第二世代。
なぜ第二世代なのかというと2023年の今はやっているのはビクスクでない。原付二種から軽二輪の中でも150-160ccをメインとしたスクーターが盛り上がりを見せている。
なぜかというと「軽い」「高速乗れる」「車体が安い」「燃費が良い」など誰でも扱えて、駐輪に困らないスクーターが流行り。だがこのXMAXはこのニーズに比較的他のビクスクと比べて満たしているものが多いので勝手に「第二世代」と呼ばせていただいた。
この記事ではXMAXを実際に走行したインプレと数値をまとめていく。
- 尖ったデザイン
- 燃費
- 下道
- 高速
- 高速での走行
- 振動の少なさ
- まさにカチッとした足回り
- 見た目より軽い
- 扱い易い、軽い、速いだから警察車両
尖ったデザイン
印象的なリアデザイン
印象的なリアデザインが一つセールスポイントのXMAX。今回乗車したのは2021年モデルブラック。ゴールドの立体XMAXエンブレムとマット調のボディカラーがかなりカッコイイ。
自分の持っているヘルメットがSHOEI Z-8 ブラックなこともあり、ヘルメットもマッチしていて「なおさらカッコよかった」
NMAX同様のフロントから確認できる「流線形デザインの方向指示器」
特徴的なリアデザインは後ろから見るとXMAXと一目瞭然だ。
燃費
兵庫県の播但道(有料道路)を今回は走行してきた。姫路から北上し日本海側に行ける高速で実走行。
下道
行き道は下道で走行してみた。徐々に燃費を上げていきカタログに近い数値31km/Lをウロチョロ。
高速
燃費は徐々に上がり続け34km/Lをマークした。結果下道と高速を走ってちょうど200km走行した後に給油。
最後には5.84Lを給油して完走。四捨五入して1L33km走るのでメーター通りだった。重量については後ほど触れるが、この車体を33km/Lで走るのはソコソコ燃費が良い。
高速での走行
まずは、合流だが力不足感は一切ない。欧州仕様とのことで以前XMAX125もレビューしたが乗車ポジションはよく似ている。
ちなみにXMAX125は欧州の高速では110km/hくらいまでしか出なかった。XMAX250は余裕で100km/h以上で巡行できる。
乗車ポジションが欧州で人気の上体を立ててライディングするスタイル。個人期には125ccスクーターをレビューすることが多いため「PCXライディング」とか言ってますがこれはYAMAHAの車両のため…
結論としては200km走っても全く疲れなかった。ネットでも数々のオーナーがロンツーでも疲れないとコメントしていたが、まさにその通り。肉厚のシートと乗車姿勢が良いことで荷重が分散されていた。
風よけ
一方で今回はレンタルということもあり風よけの高さが調節できなかった。ここがイライラポイント。
とにかく整流のせいでヘルメットに風が直撃。とにかく爆音で「ぼーぼー」といううるささ。うるさいだけだったらまだいいのだが、高速で長時間風に直撃していると疲れる。
実際は風よけを工具を使用すればポジション調節できるそうだが、HONDAのフォルツァは電動でボタン一つで操作できるので手軽さはない。
振動の少なさ
とにかく単気筒であることを忘れさせてくれる振動の少なさ。車体の剛性やタイヤ、足回り色々な要素が絡まっているとは思うが簡潔に「振動が少ない」
過去にはバーグマン400を乗車した時も高速での快適性と振動の少なさを実感したが、XMAX250も振動が少なくて150-160ccとの高速走行時の快適性の違いは圧巻。
まさにカチッとした足回り
現状販売されているビクスクといえばHONDAのフォルツァ250とSUZUKIのバーグマン200
過去にはネタ動画も作ったが、足回りの違いはかなり顕著だった。
結論としてはとにかく「カチッ」としている。XMAXは上下にフォークブラケットを持つタイプで公式サイトにも説明がされているが、スクーターよりもMTバイクで採用されているフロントフォークを装備。
リアショックアブソーバーは2段レートを使用しており、とにかくスポーツ趣向の強いこのXMAX。フォルツァやバーグマンと比較する時にほとんど同じです。とか記載されている記事があるが、個人期にはそうは思わない。決定的に足回りが違う。それだけカチッとしていてスポーツ趣向。
YAMAHAのいうところのバイクコンセプト「FUN TO RIDE」なのかもしれない。
タイヤはDUNLOPだった。フロント15インチ、リア14のサイズなのだが幅が太すぎずちょうどよかった。
見た目より軽い
いかにも重たそうな見た目をしているが意外と軽くて扱い易い。タイヤが太すぎず、重量が軽い、燃費もそこそこ良いのでビクスクブームの時のビクスクとはやはり毛色が違う。
重量は179kg。重たいと思うか軽いと思うかはひとそれぞれだが自分のビクスク。ジェンマ250が200kg超えの戦車なので軽くて仕方なかった。
扱い易い、軽い、速いだから警察車両
日本ではHONDAのCBが印象的な警察車両だが、昨年フランスに行ったときはXMAXを乗って巡行しているポリスをたくさん見た。
理由はいろいろあるだろうが、長距離走っても疲れずらいし、扱い易い、それに積載と航続距離もなかなかできる。
ビクスクといえど積載量は様々。45Lの積載量を誇るXMAX250はSHOEI Z-8のヘルメットがインカム、GoProをつけてもすっぽり入る。夜間でも使えるようにシート下にはライトも標準装備。
公式画像では2つ入るようになっているが、自分のヘルメットでは手前にしか入らなかった。
さらにはタンク容量も大きい。13Lと大きく理論値だと13L * 33km/L = 429km走ることになる。300-400kmも無給で走るというのは心強い。
滑り止めと足つき
足つきはぜひ動画で確認していただきたい。乗車しているのは182cmで厚底ブーツを履いたので185cmはある私だが、それでも踵はつかない。XMAX250の数ある少ない不満点の一つなのだが、べたべたの足つきは190cmくらいの人じゃないだろうか?(笑)
欧州仕様なのか滑り止めはかなり強力だった。新車ということももちろんあるが、革靴がピタリとも動かず快適。
フロントボックス
グローブボックスなどいろいろ呼び名はあるが、かなり入る。とにかく入る。
右側はプッシュ開閉式で押すだけで開く。左はキーを捻り、LIDを押さないと開かない仕組み。中にはシガーソケットで充電できる仕組みもある。
スクーターのハイエンドモデルなだけあり、細かな工夫もされている。ただの荷物入れだが細かなステッチと織り込み。シートにはXMAXのロゴが入るなど、とにかく所有感を満たしてくれるようなギミックも多い。
タイプグレード名 | XMAX 250ABS |
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モデルチェンジ区分 | マイナーチェンジ |
型式 | 8BK-SG70J |
発売年 | 2021 |
発売月 | 7 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 2185 |
全幅 (mm) | 775 |
全高 (mm) | 1415 |
ホイールベース (mm) | 1540 |
最低地上高(mm) | 135 |
シート高 (mm) | 795 |
車両重量 (kg) | 179 |
最小回転半径(m) | 2.6 |
乗車定員(名) | 2 |
燃料消費率(1)(km/L) | 41.2 |
測定基準(1) | 国交省届出(60km/h走行時) |
燃料消費率(2)(km/L) | 33.8 |
測定基準(2) | WMTCモード値 |
原動機型式 | G3P9E |
原動機種類 | 4ストローク |
気筒数 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 |
冷却方式 | 水冷 |
排気量 (cc) | 249 |
カム・バルブ駆動方式 | OHC(SOHC) |
気筒あたりバルブ数 | 4 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 70 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 64.9 |
圧縮比(:1) | 10.5 |
最高出力(kW) | 17 |
最高出力(PS) | 23 |
最高出力回転数(rpm) | 7000 |
最大トルク(N・m) | 24 |
最大トルク(kgf・m) | 2.4 |
最大トルク回転数(rpm) | 5500 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 13 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 535.6 |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | LMAR8A-9 |
点火プラグ必要本数・合計 | 1 |
搭載バッテリー・型式 | GTZ8V |
バッテリー容量 | 12V-7.0Ah(10HR) |
エンジン潤滑方式 | セミ・ドライサンプ式 |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 1.7 |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 1.5 |
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) | 1.6 |
クラッチ形式 | 乾式・多板・遠心 |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 |
変速機・操作方式 | 自動変速 |
1次減速比 | 1.000 |
2次減速比 | 7.589 |
フレーム型式 | バックボーン |
キャスター角 | 26°30′ |
トレール量 (mm) | 95 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
ブレーキオイル適合規格 | DOT 4 |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 正立フォーク |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 |
ショックアブソーバ本数(後) | 1 |
タイヤ(前) | 120/70-15 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 | 56 |
タイヤ(前)速度記号 | P |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス |
タイヤ(後) | 140/70-14 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 | 62 |
タイヤ(後)速度記号 | P |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス |
ヘッドライトタイプ(Hi) | LED |
テールライトタイプ | LED |
スピードメーター表示形式 | デジタル |
メーター表示:燃料計 | 有 |
メーター表示:時計 | 有 |
メーター表示:ツイントリップ | 有 |
車両装備:アンチロックブレーキ(ABS) | 有 |
車両装備:トラクションコントロール | 有 |
車両装備:DCソケット | 有 |
車両装備:ヘルメット収納 | 有 |
車両装備:シート下収納(シート下トランク) | 有 |
車両装備:センタースタンド | 有 |
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