BMW C400GTの乗車後徹底レビューまとめ!唯一無二のビクスク

BMW GT400

今回乗ってきたのはBMWGT400で、BMWのビクスク。BMWのバイク自体初めての乗車なのでどんな車体なのか期待していたが結論から言うと

「期待以上の部分」と「期待外れの部分」がどちらもあったのがこのGT400だ。

見た目

所有感は抜群。そしてBMWの主張がとにかくすごい。車体のフロント、サイド、リア、キーに至るまで全部「BMWのロゴ」で所有感を満たしてくれる。

このカテゴリーのスクーターを除いても、ビクスクでは所有感を感じるというのが難しいがこのGT400は間違いなく所有感を満たしてくれる一台だと思う。

動力性能

エンジン

原動機種類 4ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 349.8
カム・バルブ駆動方式 OHC(SOHC)
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 80
行程(ピストンストローク)(mm) 69.6
圧縮比(:1) 11.5
最高出力(kW) 25
最高出力(HP) 34
最高出力回転数(rpm) 7500
最大トルク(N・m) 35
最大トルク回転数(rpm) 5750

いきなりここ微妙だなぁというところから入ってしまうが、エンジンだ。

低回転からのトルクフルな発進はさすがは349ccといったところ。平地だとスロットルを一気に捻ると鋭い加速は400ccクラスからでないと体感できない加速をしてくれる。

重たいスクーター特有のもっさりとした発進もなく、加速感は優れているが…

振動

とにかく気になったのがこの車体の振動である。はじめ乗ったときは「これ単気筒だよな?」と再認識したくなるくらい、クラッチの繋がる時、低回転で車体、足置きが揺れるので体まで振動が伝わってきた。

単気筒だから低回転の振動はそりゃそるだろう。と思われるがそうではなく「BMWのエンジンの特徴?」なのだろうか「パタパタする」

乗車後に販売員のかたとも話したがこの「パタパタ感」というフレーズが飛び出した。やはりHONDA,SUZUKI,YAMAHAなどのビクスクと比べても暖気中、低回転~中回転にかけてこのパタパタするエンジンは心地の良い単気筒というより、気になる疲労につながるような振動だった。

高回転にすると低回転よりは振動の感じ方はマイルド。だが、国産スクーターやKYMCO、SYMの台湾スクーターも含めてエンジンってやっぱりすごいんだな。と思わされる結果になった。

最高速

この車体は最高速が書かれている140km/h前後だ。

平地での走行では5000rpmを超えると60km/hは優に超える。回転数をそこまで上げなくても楽なクルージングをできた。

80km/h位でもまだ5000rpm転台で走行することができた。ようやくこのあたりから最大トルク回転数に到達するのだが、6000rpm以降はややエンジン音が大きい。

無段変速機なのでそこまで回転数に固執しても仕方ないのだが、100km-110km/hくらいまでは余裕のトルクを感じる加速。120km/h以降ともなるとややトルク感は落ちるが合流は余裕といった感じ。

120km/h以降は不明。日本でそれ以上の速度出すこともないなぁと思い検証することができなかったのはバーグマン400以来久しぶり。

燃費

まず、乗る前絶対に「ハイオクガソリン」必須だろうと思ったがビックリ。

レギュラーガソリンで走ってくれる。そしてびっくりしたのが1L/32kmも走った。ネットでも情報を調べてみると25km/L位で走る事例が多かったので今回はたまたまだろう。

運動性能

まず、跨って実感したのが219kgとは思えない軽さ。確かに取り回しで言うとシート高の高さも含めて良いとは言い切れない。

全長 (mm) 2200
全幅 (mm) 845
全高 (mm) 1500
ホイールベース (mm) 1565
シート高 (mm) 765
乾燥重量 (kg) 207
車両重量 (kg) 219

だが、昔乗っていたジェンマ250は同じく200kgオーバーだったが、超低重心でもっと重たく感じた。低速時もふらふらすることなく、200kg以上ある車体で安定。剛性感のあるフレームと腰当のポジションといい快適に走れる。

また、足も延ばしきれるし足置きのポジション移動も自由。靴のサイズが30cmある私でも余裕を感じるスペース。

エンジンこそパタパタするが、それを切り離して考えるとビクスクのカテゴリーの中では快適性はトップクラス。どうもエンジンのパタツキが惜しい。

山走行でも試してみたが、バンク角が大きくなっても安定感がある。タイヤが横滑りするような感覚もなくしっかりと路面をグリップしてくれた。

インチ数だけ上げた14インチタイヤだとどうも「コマ」感が否めなく、段差を乗り上げる際の後輪からの衝撃も強く、安定といっても「ジャイロ効果」での安定感だけを感じるが

フレームとタイヤのインチ数だけに頼っていない安定感が安心感につながっていると思えた。

着座姿勢

この腰当とシートの広さが本当に快適だった。もちろん肉厚シートであることも快適性にはつながっていたが、久しぶりにこの角度の腰当に出くわした。

横から見るとわかるが結構角度が急な腰当だが、これが腰にフィットして包み込んでくれる感じが走っていて楽さを実感。

足つきは削られているが、シートの横幅の広さも相まってお尻は全部肉厚部分に座ることができたので腰の疲労感は少なかったが、振動による疲労がやっぱり気になった。

操縦性

横から見ると軽軽二輪の150cc、マジェスティsと変わらないサイズ感だがセンタースタンドを下ろすのにまず一苦労した。やはり200キロオーバーで重心が昔のビクスクよりも高いスポーティー仕様だと一筋縄ではいかなかった。

乗り心地

全体的な乗り心地としてはスクーターの乗車の中でもトップクラス。バーグマン400と比べるとより肉厚であんこが全体にしっかり詰まっているシート、足を延ばしきれるポジション。

硬すぎない足回りと相まってこちらの方が上だと感じた。

だが、一方でエンジンの振動は日本の250㏄でもこんなパタツキ感のある走り出しはないので、ここが最後まで乗り心地としても気になってしまう。

全体的には振動を除けばトップクラスだが、振動を含めると足を延ばしきれる国産ビクスクの方が楽に移動できるかもしれない。

制動力

ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク

走行したのは冬の滋賀県。路面はずっとドライで急制動を一度だけ試してみた。

後ろだけ、前だけ、同時にブレーキレバーを握ったがタイヤが横滑りすることはなかった。

だが、気になったのはフロントフォークをトップブリッジまで貫通させない軽量モデルを採用しているが、ディスクブレーキはダブルなのでばね下重量が増える。

ハンドリングを活かしたいのか、殺したいのかどっちか分からない仕様だと率直に思えた。

制動距離自体は、短いのは短いがシングルディスクブレーキとのを250ccクラスのビクスクと比べるとそこまで感じない。

タイヤ

タイヤ(前) 120/70R15
タイヤ(前)構造名 ラジアル
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 150/70R14
タイヤ(後)構造名 ラジアル
タイヤ(後)タイプ チューブレス
ホイールリム幅(前) 3.5
ホイールリム幅(後) 4.25

タイヤは外観もそしてグリップ力も良かった。フルブレーキでの横滑りもなかったですし、山走行でのバンク角度を増やしていったときのグリップ力。

凹凸を超えていくときの衝撃吸収と言い、標準タイヤに不満はこれといってなかった。

足着き性

国産スクーターでもちらほら足つきが悪いのはスポーティ

ー仕様のスクーターに多い。

最近はXMAXやFORZAでも私(182cm)が乗っても足裏全体が地面につかない。

このGT400も同じで少し踵が浮くので、感覚としてはXMAX、FORZAと同じだ。

だが、それは腰当に腰を当てつつ足を下ろした場合は踵がかなり浮いているが、シートがデカい分前に来ると

ベタ足で余裕なのでシートの座る位置を調整して足つきを調整。それでも

バーグマン400の方が足つきが良いのでエンジン停止時の取り回しではGT400は重たい分良いとは言えない。

後席

成人男性2人がタンデムできるシートの大きさ。タンデムステップの大きさも滑り止め部分だけで20cm

全体では30cmほどあり、靴の大きい私でも余裕で座ることができた。

グラブバー

グラブバーの太さは中間。FORZAは一番分厚い部類で握りやすい。GT400は細すぎず、太すぎず。デザインと握りやすさどちらもとった中間的な存在だ。

それにしてもヘルメットは1つしか入らないので、タンデムするとなるとヘルメットをどうするか…

国産スクーターだとあるはずの部分にヘルメットホルダーがない。1つのヘルメットは完璧に入るが、2人乗りとなると積載不足。

リアサスペンションとフロントフォーク

フロントフォークの剛性としてはしっかりしている感じもありつつも、XMAX250の方が個人的には好みだった。

操縦性との両立を図ったこのフロントフォークでは、トップブリッジまで貫通していない。大型のスクーターでは珍しいし何よりBMWだからここは貫通していると思った。

コレのおかげで低速のもたもた、ふらふら感はなかったとは思うが高速でコーナーに入った場合の段差の乗り上げはやや不安感残る。

タイヤのグリップ、フレームの剛性、着座姿勢と言い他の要素で安心感を稼ぎつつもフロントは他と同じで最高クラスというわけではないと思う。

リアサスペンションに関しては、サスのストローク量といい動き方と言いHONDAのスクーターFORZAに近い印象があった。街乗り快適路線というべきだろうか。

見た目からするとかなりガチガチ足回りかと思ったがシートも含めてやはり「どこまで快適に遠くに行けるか」それが基本設計なんだなぁと思える。

見た目がこれなのでやっぱり足周りは硬いと思いましたよねぇ。。違いましたが..

収納力

ネットでのレビューを見るとどの車体もリアボックスを付けていたが、納得の積載量だ。

インナーポケット

 

寸法も図ってみたが、簡単に言うと300ml程度の缶コーヒーを一つ入れると何も入らないサイズ感だ。

かなり小さい。これが左右2つ付いている。

右側にはETCが入っていたのでほぼ何も入らなかった。

シート下積載

BMWのフレックスケースがありました。ネット上では賛否を呼ぶヘルメット1つしか入らないシート下積載。

確かにヘルメット1つしか入りません。

前側の形状は凹凸が激しいので、荷物自体を入れるのは工夫が必要。バーグマン400と比べると形状としてはモノを入れやすいが、250㏄ビクスクと比べると

どうもXMAXやFORZAの方が使いやすい感は否めない。

メーターパネル

見れる情報量、反射の少なさ、光量ともに高水準。どこかのメーカーは反射しまくってアナログメーターの方が良いと思えたがHONDAと同クラス、どっちでも良いと思わせる見やすいメーター。

変わっているのは操作方法で、グリップについているコントローラーとMENUボタンで上下と左右を操作する。数時間で慣れたので使いやすい。

タコメーターも確認できる。

ミラー

極端に細くしすぎていないのが良かった。ミラー自体もサイズ的にはそこそこ大きいので後方確認もやりやすい。

灯火類

灯火類の視認性は全部LEDで、ハザードランプも取り付けられている。形状が国産スクーターとは全く違う。

ヘッドライトとハイビームにした時は、4眼が全灯するデザイン。

総合評価

長所

  1. デザイン
  2. 所有感
  3. 快適性

短所

  1. 振動
  2. 積載力
  3. エンジン

 

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