【新基準原付】DIO110Lite乗車後の徹底解説レビュー!原付一種にはスペックオーバー

DIO110Liteとは

Dio110の新基準原付の車体である。排気量は110ccだが、原付免許でも乗れる。良く勘違いされやすいがけっきょくのところ「30km/h制限」「二段階右折」「2人乗り禁止」である。

今回は乗ってみてどうだったのか?をDIO110オーナー目線の切り口でレビューしたいと思う。というのも、50ccクラスはほぼレビューしないため、比較の使用がない。

まず、結論から言うと「終始もやもや感がはんぱじゃなかった」

ではなぜそのように感じたのか、スペックと共に紹介していきます。加えて、DIO110とも少しスペックが違う部分があるので、そこも違いを感じたのか?を主観を交えてお伝え。

動力性能

エンジン種類 空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量(cm³) 109
最高出力(kW[PS]/rpm) 3.7[5.0]/5,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 7.6[0.77]/4,000
燃料タンク容量(L) 4.9

この数値上から考えると、おそらく「原付二種より出だしが早いのでは?」「現行原付1種で一番力強いトルクでは?」と思われると思う。

私が乗った実際の体感としてはずばり「出だしは原付二種とほぼ一緒である」

電動バイクほど突出したものもなければ、2stみたいなカクカクしたトルクもないので「うぉぉトルク感あり!」とは言えないが、DIO110に乗りなれている自分からすれば変化がほぼ分からない。

DIO110か分からなくなる

こんな人はそもそもまれだが、DIO110オーナーがDIO110Liteに乗ると違和感がなさすぎる。一回だがコンビニから出る時にいつもの原付二種感覚で速度を出してしまった。

そう。気づかないのである。それくらい原付1種とは思えない走りをするので、速度の出しすぎは要注意というか、気を付けても出る。

出だしとトルク

30km/hまでに到達するにはたった3秒だけだった。20km/hくらいまでグッとスピードメーターの針が一気に飛んで、あと1秒もすれば30km/hに到達。

これをどうやって30km/h以下で走れっていうんだよ…時代と法律が合ってなさすぎると痛感。

GPS誤差

願わくばGPSと誤差が大きいスピードメーターであってほしかった。だが、期待を裏切る5km/h誤差。

35km/hをスピードメーターがさしていれば、GPSの実際の速度は30km/hだ。10km/h位誤差あった方が体感的にはまだストレスは少なかったかもしれない。

DIO110との違いは何か?

それではDIO110と何が違うのか?どう体感が違うのか?だが、これまた結論から言うと「45km-50km/h位から一気に減速する」である。

ここである減速というのは、明らかに最高出力回転数を超えたような感覚だ。5250rpmしかない最高出力回転数なのですぐ超えてしまう。

45-50km/hあたりからは「あれ?これ原付1種?だよなぁ..」と思えるスピードが徐々に増えるので明らかに原付二種、DIO110と比べても遅い加速だ。強いていうと「アクシストリートみたいな加速」だったり「2ストのパワーバンド外の走り」といった感覚。

最高速

で?最高速はいくら出るの?という話だが夢の話と思っていただいて65km/hだ。信じるか信じないかはあなた次第。

メーターは60km/hまでしかないがちょっと振り切ってくるが、それ以上行くと明らかにCDI制御がかかる。変な減速の仕方をする。この原則の仕方は、明らかに50km/h位に差し掛かった時に感じるような原則ではなく、明らかにおかしな「かくん、かくん」と変だ。

リミッターカット

よって65km/hが限界と純正では決められているようだし、乗ってみて思ったがこのチューニングだとリミッターカットしても最高出力回転数から大幅に65km/h以降は超えるので、これならDIO110の購入を明らかにオススメする。

機能をそもそも低回転チューニングしていることで、リミッターカットしたとしても意味がほぼない。もしくはDIO110を買った方が90km/hとか普通に出るのでリミッターカットのメリットを薄めているのが良い点だ。

とにかくイライラする

ひーーさしぶりに、50㏄に乗ったがやっぱりこの性能で30km/hまでというのは法律と全くあってない。これから110cc,125ccを原付免許で乗るにしても「性能と法律がバラバラ」率直にこう思った。

この車体なら軽く4-5秒もすれば40km/hは超えるし、途中までなら出だしで原付二種と並走はできる。ちなみに60km/hまでの加速は10秒かかったので、明らかに45km/h以降は遅くなる。原付二種は平均7秒位で60km/hに到達することを感がえれば若干遅い。

だが、速度は出せるが30km/hそしてトラックに煽られる、幅寄せ。久しぶりに乗ったがやっぱり原付一種が一番怖い乗り物だと思う。

登りはDIO110Liteの方が速度がでるかもしれない

ここで朗報だが、このDIO110Liteの一番の真骨頂が「登り」だ。DIO110はそもそもフラットな加速をする車体で、これといってトルク感が強い部分がない。

それを低回転重視のチューニングをすることで、勾配がキツイと自然と回転数が落ちてくるがここでトルクピークがやってくる。

結論としては「より粘り強い感じがした」といったところで、30km/hを登りで切ることはなかったし、40-50km/hまでぐんぐん登っていく局面もあった夢を見れた。

ギアシフトができないスクーターだからこそ、この低回転チューニングによる登りは原付一種を置き去りにしていく速度が出せる。

燃費

結果から紹介すると53km/Lだった。

燃料消費率*1(km/L) WMTCモード値(クラス)*3 56.6(クラス 1)〈1名乗車時〉

56km/Lと紹介されているが12月の寒さも相まって燃費が落ちたのかなと思う。あとは単純に速度を30km/h位で守ってればもっと燃費は良いはず。

DIO110とこの点ほぼ変わらない燃費になった。

運動性能

14インチなので50ccの割には内輪差が生まれやすい。というのが50cc目線レビューだと思うが、14インチにおける恩恵はかなり大きい。

何といっても2日前にレビューしたアドレス125より山走行は怖くなかった。リアタイヤが横滑りする感覚が少ない。

とは言いつつもこのチェンシンタイヤ(順位タイヤ)は雨の日に滑りやすいと評判なので、過信は禁物。このハイホイールスクーターデビューする方は、10インチタイヤのスクーターを乗るとふらふらして仕方ないと感じるだろう。

シャシーやハンドルの軽さは原付二種の中では、剛性が低い、ハンドルも軽い方なので比較的50cc向きだとは思うがJOG125の新基準原付の方が合ってる気もする。

着座姿勢

シート高(mm) 745

DIO110Liteの方がシート高が下がっているが、全くわからなかった。身長182cmと大柄な私は、変化が分からず。

とくに足つきを気にしてバイク選びをしている人の方が敏感に感じ取れるかもしれない。何もわからなかったという鈍感ぶりO型を発揮した。

操縦性

全長(mm) 1,870
全幅(mm) 685
全高(mm) 1,100

DIO110と全く同じ車体なので、30km/hと速度が安定した時の安定感は原付一種を上回る。

だが、自分は90kg-100kgだと扱うには軽い原付だ。と思うが、60kg、70kgの原付一種で生活している人にとってこの乗り換えは+20kgなのでめちゃくちゃ重たく感じると思う。

車両重量(kg) 95

このフレームとしては70km/h位でも怖さを覚える不安定感はないので、原付一種相当の車体としてはやはり持て余してしまう性能だと思った。

乗り心地

シート高の変化こそ気づかなかったが、いつも通り30分くらいでお尻から火を噴いた。あえなく、コンビニでコーヒー休憩してまた出発。

このシートは30分のってるととにかくお尻が擦れたり、シートがペラペラなので痛い。腰に来るというよりは、お尻が痛い。

制動力

DIO110と全く一緒。

フロント側は1POT 油圧式ディスクブレーキ、リア側はドラムブレーキだ。

2日前に乗ったアドレス125よりも同速度でフルブレーキした時に制動距離は短いのがDIO110Lite

タイヤ

タイヤ(前) 80/90-14
タイヤ(後) 90/90-14

私の好きなハイホイールスクーター。だが、しいて悪い点を言うとタイヤのインチ数は大きいが、幅が狭いので、もうちょっと太いタイヤと比べると路面から拾ってくる衝撃は大きい。

足着き性

抜群。シートもそこまで幅広ではないので、股を開かなくていい分足つきは良くなりやすい。

収納力

17Lと表記上は1LDIO110よりも減っているのだが、全くわからなかった。

インナーポケット

ペットボトルが収納できる開閉式。

シート下積載

フルフェイスは入らないが、小物入れとしては使える。

リアキャリア

標準リアキャリアがDIO110同様ついている。カスタムするにしてもDIO110と全く同じものを使える部分が多いのが魅力。

最大積載量は3kgなので、あまり重たいものは載せれない。

メーターパネル

スピード警告灯が追加されており、速度は60km/hまでしか表示されていない。

ECOランプは消えており原付一種仕様になっている。夜間はスピードメーターは白色に光るので、見やすいしアナログメーターはやはり見やすい。

ミラー[

見ずらいほどでもないが、楕円形のミラーよりは少し面積が小さい気がする。といってもデメリットになるほどでもない。

灯火類

 

良くも悪くも原付一種っぽい。

ヘッドライト定格(Hi) 35W
ヘッドライト定格(Lo) 35W
テールライト定格(制動/尾灯) 21W/5W

前後ハロゲンランプで、方向指示器もバルブだ。LEDをかすりもしない、アナログスタイル。

ナンバー灯もハロゲンランプになっている。夜間は35Wのハロゲンランプは若干ぼんやりしている。ヘルメットのシールドをクリア以外にしている場合は、要注意のワット数だ。

総合評価

良い点

  • 原付一種オーバーのエンジン
  • 加速
  • 安定感

悪い点

  • HONDAというより車体が法律と合っていない
  • 価格

 

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