CUV e: 乗車後レビューまとめ

HONDA本気の電動スクーター

どうもとっさんです。本日は電動スクーター市販モデルに乗ってきました。

レビューしたい項目としては次の通り

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  1. 積載性
  2. 価格
  3. デザイン
  4. トランク収納力
  5. スイッチ配置
  6. 足着き性・着座姿勢
  7. 居住性
  8. 取り回し
  9. 運動性能
  10. 加速力
  11. 最高速
  12. 制動力
  13. 乗り心地
  14. 液晶メーター
  15. 個体差や品質管理
  16. まとめ・総評

積載性

125ccの規格において、電動スクーターだから仕方ないともいえるが積載はほぼ皆無。それを案じてか、レンタルバイクではリアボックスが標準装備されていた。これはありがたい。

実際リアボックスがなければ、シート下には書類くらいしか荷物は入らない。

なので、フックに荷物を吊り下げられるもの、足置きに荷物を置けるものが積載の限界になる。とはいっても大型の荷物はやはり乗らない。移動に特化したコミューターといったところだ。

価格

日本での価格はかなり高い50万円だ。東京だと補助金がでるのだが、ほぼ補助金だよりの強気な価格設定。

デザイン

灯火類、デザインは悪くない。フロントカウルは丸み帯びており可愛さもある。

そしてポジションランプではHONDAのロゴが点灯する遊び心。フロントカウルのデザインに関しては賛否を呼びそうな見た目だが、リアテールランプは視認性も損なわない2本線でカッコよさもある。

前から見るとサイバー感を感じる部分もあったので、後ろから見てもカッコよく見える車体にしようとしたのだろうか。

トランク収納力

ない。ここには激重ダンベル級の10㎏バッテリーが2つある。 em1eは1つだった。だが充電式なので、このバッテリーは持ち運びさえできれば充電はできる。

YAMAHAのE01はバッテリーを取り外しできず充電することが難しかった。

スイッチ配置

HONDAキーレスシステムを使いつつ、電動スクーターの液晶メーターを操作するボタンをハンドル左側に配置。

一つ一つのボタンの大きさが大きいので、押しずらさはなかった。NMAXを乗車した時はボタンを頻繁に押し間違えたが、これから思うにボタンの数が多いから押し間違えた。というよりは、ボタンの形が激似なので押し間違えたのだろう。

足着き性・着座姿勢

182cmの身長の私には足が折れ曲がるほどの足つきの良さだった。LEAD125と同じような感覚。着座姿勢もLEAD125とほぼ変わらない。

それは足置きの形状が同じなのが理由の一つだ。HONDAのスクーターはシートがフラットではないので、ボコッとしているところにお尻を預けることになる。なので、乗車ポジションをこまめに変えることはできなかった。

足置きも靴のサイズが30cmの私からすれば、スペースがないも同然なので窮屈ではあった。

居住性

シートの長さそこまで長くないので、2人乗りをするとなると男2人だとやや窮屈。ピリオンステップの位置がフロアボードに非常に近い。

足を投げ出してピリオンステップに置くと、かなり窮屈なタンデムになるだろう。

リアキャリアは標準装備。グラブバーも握りやすい。

取り回し

かなり軽い。車両重量が120kgと書いているが体感としては100kg台と思える軽さだった。それはインタビュー記事でも読んだが、バッテリー位置の工夫で真ん中に寄せることで運動性能を向上。

電動スクーターなので、ばね下重量がガソリンエンジンよりも軽いのではないか。おかげで軽く動かせた。

運動性能

タイヤ 100/90-12 59J
110/90-12 64J

10インチタイヤを選ばずに12インチにしたのは正解だと思った。安定感もありつつ、LEAD125よりも幅広のタイヤを履くことでやや安定感を感じれた。

コーナリングも結構楽しかった。立ち上がりと旋回性のバランスが良かった。このタイヤサイズはかなり考えられているなと思えた。

横風を受ければ、ヒラヒラするのでそこは仕方ないかもしれない。ただ、減速時はリアブレーキを聞かせながらの減速必須のこの車体なので、あまり飛ばしすぎは厳禁だろう。

加速力

とにかく電動スクーターの良さが出た。というのが自分の中での結論。3段階あるECO、Standard、Sportモードでは、Sportsモードにすると2st250cc並みの出だし加速がある。

ECOは50cc、スタンダードモデルは加速が良い125ccといった感じだ。

最高速

加速は良いが、回転数を上げるとトルクが急激に低下するのが電動スクーターの特徴。

最高速は公式サイトにも83km/hとあるが、そこまで速度を出すととにかく減速、制動力が追い付かない。

また、航続距離が少ないので60km/h以上の巡行では常時バッテリーの減りを気にしないといけない。

制動力

リアブレーキはドラムブレーキで、急制動を行うと若干タイヤが滑る。めちゃくちゃ滑るというほどではないが、リアブレーキは特に速度調整用だなぁと電動スクーターでは思えた。

フロントブレーキは1POTの油圧式ディスクブレーキで、フロントサスペンションが底つくこともなく持ちこたえた。

ただ、60km以上から急制動を行うとするとリアタイヤが横滑りしそうなので行わなかった。特に加速は並みの原付二種と比べても相当なものなので、ABSなしでCBSだけなのはいかがなものか..

価格が高いだけに制動に関してはABSが欲しい加速力でもある。

乗り心地

HONDAらしい柔らかめのリアショックアブソーバーで、前後から衝撃がくると同時に前後が沈み込むほどではない。

やや、リアショックアブソーバーがぼよぼよと減衰力が弱い感じなのは他のHONDA原付二種同様の動き方だ。ただ、山道を走っても底つく様子もなかったのでコミューターという意味ではこれでいいのかもしれない。

シートは意外にも肉厚だったこともあり短時間の走行でお尻が痛くなることもなかったのだが、姿勢が変わらない。HPを見る限り乗車姿勢を変えないのもHONDAの考えなのかもしれない。

液晶メーター

とにかく機能が豊富。

  1. 航続距離の確認
  2. HONDAのアプリ提携での地図チェック
  3. 時刻の確認
  4. 速度の確認
  5. 設定
  6. 音楽の切り替え
  7. 電話
  8. 警告
  9. モードの切り替え

言語も切り替えが容易に行える。一部の機能が走行中は動かせないようになっている。

まとめ・総評

運動性能が良い、電動スクーター。液晶メーターが大きくHONDAのテクノロジーが詰め込まれた車体で本格的に世界で売ることを前提としている車体なだけはある。

ただ、林道に突っ込むわけでもないこの電動スクーターであればCBSではなくABS採用するなどの制動面の強化が欲しい。特にトルクモンスターな車体なので、速度が出れば出るほど怖さを覚える。

価格が高いだけに、安ければいいのだが、やはり補助金ありきの価格なのだろう。

 

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